やる価値のないゲームから、観る価値もないゲームへ
先の禁止改訂のおかげで、GP静岡のニコ生がまーつまらないことw
マジックの構築は、もう三年ほど前からプレイする気にならなかったけれど、最近はGPやプロツアーの最高峰のプレイと運ゲーを観るのすら無駄に思えてきてしまう。
さあ、そんな糞くだらないカードゲームの歴史に消えていった、今は亡き素敵なアーキタイプ達を追悼しよう。
先に断っておくけど、まだ現存するやんとかそういうツッコミはあっても聞かないゾ。


第一回はそう、ゴキブリとこいつは核戦争でもうんぬんと言われていたこともあるウィニーだ。

ウィニー(Weenie)とは、点数で見たマナ・コストが1~2程度の軽量クリーチャーを指す総称。または、そのようなクリーチャーを主体としたビートダウンデッキの名称。
(MTG Wikiより)

何故このデッキが死んだのか。
まぁ、すべてにおいて言えることなのだが、ウィザーズとあいつらが作る現代カードのバランスのせいである。
それだけだと何なので、細かく意見を述べさせていただこう。

まず第一に、クリーチャーのインフレである。
クリーチャー強くなったらウィニーも強いんでないの?となるが違う。
すべてミッドレンジよりの中マナ域の生物に食われるのだ。
サバンナ・ライオン(1マナ2/1)が特別なものでなくなり、上異種がアンコモンで量産されるようにすらなった昨今ではあるが、カードプールにこれらが存在するにも関わらずデッキとして息をしていない。
具体的な例をあげよう。

テーロス~タルキール期
相手先手、こちら後手2/1スタート、相手2ターン目サテュロスの道探し

大バントカンパニー時代
こちら後手2/1スタート、相手2ターン目森の代言者

実質後手1マリスタートである。
仮にこれが先手後手逆であっても、2点のライフを削っただけで、その後の攻防がどうなっていくのかは誰でもわかることだろう。
対処しなければいけないのはウィニー側で、本来自分がやりたい横展開にマナを割いてはライフが削れず、除去を打つなら展開はできず、ならば相手の使えるマナが3マナ、4マナと増えていく間にこちらが使うカードが軽い細いカードということになる。
ほかにも、軍属童の突発やPWなどの優秀なトークン生成カードと2分の1、3分の1交換させられたりなんかはもっと酷い。
相手が除去を合わせてくれるのであればまだマシなほうで、先に動いたはずのこちらが相手の脅威を除去することを考えなければ道が開けないのである。
尚、道探しは場に出たときに仕事を追え、代言者は後々のフィニッシャーともなり土地を強化するおまけなどもある。
場に出ている時点で仕事を終えているか、これからアドバンテージを稼いでくるクリーチャーと1:1以下の交換しかできないカードをデッキに入れることをハンデといわずなんというのか。
反射魔導士やスレイベンの検査官、その他もろもろ・・・とにかく2/1というサイズに人権はない。
そして、ウィニーはそれがたくさん入るデッキである。
ただつよ中堅クリーチャーの質は現在のところ、1:1の相打ちすら許してはくれず、相打ちができたとしても、こちらが押し込める盤面を継続するのは容易ではない。

第二に、スペルの弱体化である。
本体に飛ばない火力、重いマナコスト、限定された用途。
最後の一押しに使えたカードもアタルカの命令が最後だろうか。
クリーチャーだけしか除去できなくて(する必要がなくて)それを打ち合うのであれば、誰だって場もちのいい生物か出たときに仕事してるほう使うよね。

第三に、その他のアーキタイプの死滅。
パーミッションやランプやロック、バーン、様々な、暇であれば今後のお題にできるデッキ達が存在しないこと。
クリーチャーとPWだけのミッドレンジ万歳環境で速度が固定されているため、1速遅いほうが有利、2速違えば速いほうが有利、というざっくりとした有利不利の速度のミスマッチが起こりえない。
有利をとれる相手がまず環境に存在しないかローグなのであれば、誰も選択肢にいれずに太いカードの束を取る。


かような理由によりウィニーは死んだ、もういない。
私の地元では、タルキール覇王譚が落ちる直前まではまだぎりぎりウィニーを好んで使うプレイヤーもいた気がする。
ちょうどアタルカレッドとかあったもんね。
でも、その手のプレイヤーがよく大会に来ていたのは、ボロスの魔除けやラクドスの哄笑者が使えたラブニカの回帰くらいまで遡ってしまうか。
現在、彼らはもうMTGをしていない。
カンパニーミラーとかを興味のない目で眺めて、店を去っていく。
昨年の映画に影響されて遊戯王をしている元プレイヤー曰く「稲妻が採録されたら復帰します」とのことだ。

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索